15年ほど前にアメリカから取り寄せたアンティークキルトがありまして、そのキルトをリメイクしようとカットしましたら、キルトトップの下に別のキルトがありました！で早速解いて一枚のキルトトップとさらに古いキルトの2つになりました笑。今回リメイクしたのはその出てきたより古いキルトです。なんて運命的な出会いなのでしょう。

元々1940年代のキルトを取り寄せたのですが、その下のキルトさらに古いことでしょう。風合いも生地の柄も素晴らしく好みでした！上のキルトはフィードサックでアメリカンなデザインでしたが、こちらの生地はヨーロッパっぽい雰囲気だなと感じました。パリの田舎町といいますか。

傷んでいる部分は多いものの、どうにかこれを生かせないものか。まずは小物からと製作してみました。
持っているアメリカのアンティークファブリック(主にフィードサック掲載)の本によると、詳細までは分かりかねますが、1800年代半ばのファブリックも混ざっているので、それ以降の製作ということになりますよね。他のキルトなどでもそうですが赤色や茶系は傷みやすい傾向にあるようで、強引な感じで修復していたりもします。

色味も元々どんな色だったか鮮やかだったのかな？？？と想像膨らみますが、だいぶ落ち着いたシャビーな風合いです。

マットの製作前に何度もつけおきをして、できる限り汚れを落としております。酸素系漂白剤でできる限り色落ちをさせずにまた殺菌しつつ。ですが、天然素材の染料だった時代なのかな、このキルトに限らず、アンティークキルトは長く濡れているとじわじわ色が出ることが多いです。そんなことも踏まえた上で、この生地を気に入ってくださる方に、お届けできたらと思います。

なお大変古い素材ですので、濡れた状態が続くと傷みやすいです。また強い力にも弱いです。使用において汚れが気になる際は優しく手洗いで押し洗いをして、決して捻って脱水したり絞ったりせず、ネットに入れて優しく洗濯機で短時間脱水か、タオルなどの水分を吸収する布に挟んで押して水分を抜いてあげるといい感じです(いつもこうやってます)。その後は日陰で、あまり吊るしたりせずに置いた状態で乾かしてあげてください〜。

裏地は現行のコットンリネンです。

古き良き素材、長く可愛がっていただけますと幸いです。

キルト芯も当時のものです。ややあつぼったい感じで存在感があります。コップを置くというよりは、ポットなど底面の安定したものを置くのをお勧めします。
お値段は柄や素材の状態によって異なります。また素材の歪みの関係上、まっすぐでない部分曲がってるように見えるかもしれない部分がある場合もあります。写真を必ずご確認くださいね。

熱く語ってしまいましたが、運命の出会いをしたキルトをまた長くあっためてしまいました。ずっと持って1人眺めていてもなあと思い、今後少しずつ形にしていこうと思ってます。なにぶん古いものゆえ、強度の関係からバッグなどにはできないものはこう言った小物にしていけたらと思います＾＾

あなたのお茶時間が楽しいものになりますように。


●サイズ／平置　底　直径約21×高さ約21cm

＊お洗濯は、必ず手洗でお願いします。脱水は手で絞らずに、短時間で洗濯機でお願いいたします。軽く脱水が終わりましたら、優しく伸ばして干してください。もしくはタオルなどに包んで水分を吸収させてください。布は濡れているときが、弱りやすいです。特にアンティークの素材の場合。長くお楽しみいただく為にも、よろしくお願いいたします。